2015年05月25日(月)
カテゴリー:3つの教育の柱の取り組み
「自問自答する力」
人は、他人と話すだけでなく常に「自分」と会話しています。
「どの本を読もうかな?」
「明日、○○くんになんと言って謝ろうかな?」
人と話していなくても、実は自分と忙しく会話しているのが人間です。
他の人と会話したり書いたりすることばを「外言」というのに対して、心の中で会話しているときの言葉を「内言」といいます。この「内言」を鍛えるのも学校の役割です。
さて、2年生の「言語の授業」では、「好きなことマップ」を書きました。これは明治大学教授の齋藤孝先生が考案されたもので、先生は「偏愛マップ」と名付けています。ひたすら自分の好きなものを好きなように書いていくマップです。そこには、その人だけの「独自の世界」が表現されます。
生徒は自分の好きなものを「自問自答」し、「自分自身」を発見する時間となります。
・「好きなものマップ」を書いてみて、「自分が好きなものは何か?」と自分と会話できたのでよかったです。
・書き始めの頃は真剣に悩んだ。普段好きなものがいざとなると全く思い浮かばなくなるからだ。しかし、少しずつ書き進めていくと、逆に手が止まらないほど出てきた。書き終わって達成感を感じた。
・自分でも深く考えたことのなかった「好きなもの」が自分の中からどんどん出てくることがおもしろかった。
どんな「問い」を自分に発し、その「答え」を導き出すためにどう「思考」するのか。これこそ「言語」(この場合は「内言」)の大きな役割です。 (教員YS)