西中VOICE

2年生 動物学研修事前学習を行いました!

本日、2年生が動物学研修事前学習を行いました。

犬山市の日本モンキーセンターからキュレーターの高野先生にお越しいただき、講義と実習を行いました。2限目は学年での講義を、3・4限目と5・6限目にはそれぞれのクラスごとに骨パズルの実習を行いました。

生物の骨にはさまざまな情報が刻まれています。

種の違い、移動様式、食性などの種についての特徴や、成長や疾病など個体の特徴などを読み解くことができます。

  • ヒトとチンパンジーに共通の祖先がいた
  • 自分の頬骨を触ってみよう
  • こめかみに手を置くと筋肉の動きがわかる!

今回はヒトとチンパンジーを比べます。

ヒトとチンパンジーは約700万年前まで共通の祖先がいました。

2種の骨を見比べてみると、たくさんの共通点と相違点があります。相違点から環境変化に適応しながら生物は変化し続けてきたことを読み解くことができました。

次に自分の体の骨を触りながら、筋肉はてこの原理を使って骨を動かしていることを学びました。骨を実際に見てみると、骨の表面には出っ張りやざらざらしている部分があることがわかりました。そこには筋肉がついているそうです。てこの原理を使っているので、支点からの距離の違いや骨の出っ張りの大きさを見ることで、種の違いや生活の違いによる筋肉の使い方や大きさなどがわかるそうです。また関節の触れ合う部分を見ることで骨の可動域や動きがわかるそうです。これらの特徴を見ることでその生物のくらしが分かるということでした。

  • ヒトとチンパンジーの骨の違い


最後に、ヒトとチンパンジーの骨の違いを見つけ、なぜ違いがあるのかをみんなで考えました。

生徒からは

「骨盤の形が違う。四足歩行と二足歩行の違いだろうか」

「頭骨の形が違う。チンパンジーは前に出ている形をしている。かむ力が大きいのかな」

などと、違う点とその理由を発表していました。

 

高野先生からは、二足歩行するようになり体重を支える形になったことや、チンパンジーは樹上で生活するために肩甲骨から腕の可動域が広いこと、手や足の指の骨がカーブしていてフックのように枝をつかめることなど詳しく教えていただきました。

今回は、骨には生物の「くらし」と「れきし」がつまっていること。ヒトとチンパンジーの骨を比べることでそれぞれのくらしの違いを考えることができました。

12月に予定している動物学研修本番では、日本モンキーセンターに行き、実際のサルの行動や体の形からくらしの違いを考えながら観察しに行く予定です。























































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