【言語の授業】新聞の投稿欄に続々と掲載されています‼️
本校では、「すべての教科の基礎は言語力にある」という考えのもと、言語活動に力を入れています。そのため、国語の授業とは別に週に1時間〜2時間「言語の授業」を行なっています。
言語の授業では、文章の読み方、書き方、そして、表現の仕方など教科書の内容をさらに深く学習しています。
新聞への投稿もその授業の一部です。
今年度、8月中旬までに数十名の生徒の作品が選ばれ掲載されています。
今回も、見事、投稿し採用された作品を紹介します。
人ごとだった基地問題
戸谷桜子<多治見市立小泉小学校出身>
「沖縄本島の面積の約15%を米軍の施設が占めている…」。このことを授業で知ったとき、衝撃を覚えた。 私にとっての沖縄はずっと自然あふれるリゾートだったからだ。
沖縄での基地問題について学習する中で、これまでの諸問題や、どう改善していけばいいかを同級生と話し合った。基地をどこに移動させればいいかという話題になり、思い思いに無人島や人工島への移設を口にした。すると先生は私たちにこう言った。「では、岐阜に移動してきたら、どう思う?」と。しばらく重苦しい沈黙が教室内を支配した。続いて否定の言葉が異口同音湧き上がった。
そこで初めて、私たちは無意識のうちに日本本土から離れた南の島での基地問題を人ごととしてとらえていたことに気付いた。恥ずかしさが胸にこみ上げてきた。
沖縄戦の記憶引き継ぐ
藤原麗香<土岐市下石小学校出身>
75年前の6月23日に終結した沖縄戦では日米で合わせて約20万人が犠牲になったという。現在の私たちとほぼ同じ年代の子どもから大人までがそれこそ無差別に戦争に巻き込まれた。
学校での平和学習の一環で沖縄戦を学んだ。今こうして当たり前のように過ごせることは決して普通のことと思ってはいけないのだ。むしろ平凡な毎日にこそ感謝しなければならないのかもしれない。命は大切にしなければいけないと強く感じた。 そして戦争を二度と起こしてはいけないと思った。
日本での戦争体験者の数は年々少なくなってきている。でも日本人の記憶から先の戦争について完全に忘れ去られるような事態は絶対に避なきゃいけない。どんなにつらい過去でも次代に引き継がないと! それがこの先の日本の平和につながるはずだ、きっと。