2016年02月02日（火）
カテゴリー：３つの教育の柱の取り組み
しぶとく考える
すごい時代になった。と心の底から思います。心に浮かんだ疑問を即座に解決してくれる便利なツールが、もはや当たり前のように身近にあるのですから。
例えばインターネットは素朴な疑問を調べて解決するのに大変便利なのですが、万能ではないのも事実です。ときにインターネットで解決不能な問題に直面することもあります。
このようなときに必要な力が「自分自身で試行錯誤して問題解決を図ろうとする、知的なしぶとさ」です。
本校の探究の授業は、そのように「自分で試行錯誤して疑問を解決しようとする、知的にしぶとい人物」を育てることをねらっています。自分たちの心に浮かぶ課題をインターネットだけでなく、様々な手段をもって解決していく。ときに考えに考え抜いたのに答えに辿り着けず、結局大した結論にならない場合もあります。しかしここで大切なのは答えや結論ではありません。日々の学習や取り組みによって身に付く、知的なしぶとさだと思っています。
この日本は、ちょっとやそっとでは解決できないような問題が山積しています。そんな諸問題を解決できるのは、知的なしぶとさを備えた人物に違いないはずで、これからの時代に重宝されるのも、やはりそんな人物であるはずです。本校で育った生徒が世の中で必要とされ、やがてこの国を救う！ちょっと大げさかもしれませんが、私は大まじめにそんな理想をもって、社会探究の担当として日々生徒と接しています。 （教員 ＳＮ）