西中VOICE

メモの技術  中学2年動物学研修から

11月9日、本校二年生が理科探究の校外学習として犬山市の日本モンキーセンターで研修を行いました。あいにく小雨に見舞われる天候でしたが、9:30開始から16:30終了までの長い研修を楽しく充実した内容で完了しました。

午前中は、ワークシートに従って4種類の霊長類の行動を観察して記録する練習を行いました。自由に動き回る各種のサルの群れを見て、何本の足で歩くか、どのように木の上を移動するか、手と足の長さの違いは・・・。相当の集中力と注意力が必要な観察ですが、生徒たちは概ねこなしていたようです。

H27動物学研修14今回、生徒たちに要求したことの一つは、メモ技術の向上でした。目や耳から入る情報を、選択して手早く正確に記録する。これに加えて、各自がもつサルについての探究テーマに関わることを選び出し重点的にメモすること。さらに、説明されたことを受け身で筆記するだけでなく、思い浮かんだ疑問や着想を同時に書き残すことができれば…と思いますが、中学二年生では、これはあくまで努力目標でしょう。ただ、メモを取るという行為は記録を残すだけにとどまらず、実は主体的なもの・創造的なものになることに少しでも気づいてくれればと思います。そんな思いもあって、本校の研修ノートには、幾枚もの白紙ページがはさんであります。

この日、生徒たちは講義室でも屋外でも、たえず研修ノートを開き、筆記具を走らせながら説明に聞き入っていました。特に午後の屋外観察では、種々のサルたちの顔のつくり、手足や尾の形態・行動などから比較できる点を見つけ出そうと、グループごとに言葉をかわしながらメモ書きしている姿が見られました。

HP言語添付画像H27Novよき観察はよきメモ(記録)を作ります。また、よきメモを取るためには、よき観察と思考が必要です。つまり探究的な姿勢とメモ技術は、互いに支え合うものと考えます。さて、今年の中学二年生たち、どんなメモからどんなレポートを作成してくれるのか楽しみにしています。    (教員Y H)

【メモの例】
右にあるのは、生徒と一緒に観察実習をした教員(私)のメモです。体形の特徴を掴むためのイラスト、説明を受けた時に書き加えた補足事項と用語。観察した体形がそのサルの食べものや生活環境と見事に関わっていることに納得、の観察でした。





























































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