2014年10月24日(金)
カテゴリー:3つの教育の柱の取り組み
全力で、手を抜かずにやり切ること
当日は笑いあり、涙あり。各競技も応援合戦も、どれもが本当に素晴らしく、練習を含めて今までで最高の出来でした。しかし、この日を迎えるまでには、いくつものドラマがありました。
正直言って、西中の体育祭練習は厳しいです。体育祭をスムーズに進行するためには、1人1役以上をこなさなければなりません。しかし最初はなかなか自分の役割が覚えられないので、そこで練習が止まります。みんなの前で怒られることもあります。中学生にとっては辛い経験です。
また応援合戦の練習では、青軍・紅軍それぞれの軍で統一された動きと声が求められます。もちろん、それを主導するのは応援団ですが、思うように練習が進まず、毎日が焦りとの戦いです。また、自分たちの練習計画の見通しの甘さを後輩から指摘されることもあり、悔し涙を流したこともありました。
リーダーであるか、そうでないかを問わず、それぞれ一人一人が役割や競技を全力で手を抜かずにやり切ることで、西中の体育祭は何物にも代えがたい貴重な体験や達成感を与えてくれます。
体育祭が終わった後、ある生徒が言いました。「正直途中で何度も辞めようかと思ったけど、応援団をやり切って本当に良かった。来年もやります!」また別の生徒は言いました。「運動が苦手だから体育祭は嫌い。でも、そんな自分でも自分なりに頑張り切ることが出来て良かった!」
このような感情は、手を抜いて、適当に済ませた人には決して味わえない感情。全力で立ち向かうからこそ心の中に鮮明な印象として残り、それが生きる上での力や経験となるのです。
西中の体育祭を通して「辛いこと、苦手なことから手を抜かず、全力でやることの素晴らしさや尊さ」を実感出来ると確信しています。来年の体育祭がどうなるのか、今から楽しみです。(教員SN)