西中VOICE

「広がる絆」「つながる絆」  人を育てる西中自慢の体育祭

今年も、「仲間との絆」・「集団の団結力」・「大きな達成感と感動」に満ちた最高の体育祭となった。

青軍、紅軍に分かれ、執行部である応援団によってすべての練習を進めてきた。軍席と応援団との間に溝を作らず、一体となれる雰囲気を大切に… そして、軍席を戸惑わせることなく、モチベーションを保った練習ができるように、10分の朝練習にも何時間もかけてシミュレーションをし、段取りを整えてきた。

体育祭青軍ただ、いざ全体の前に立ってみると、大きな集団を束ねることの難しさと執行部としての甘さに反省を繰り返す日々だった。時には、「自分は頑張っているのに!」とうまくいかない原因を他に求めてしまう事もあった。

紆余曲折を経てたどり着いた執行部の精神… それは、「成功はみんなの協力のおかげ、失敗は執行部の力不足・配慮不足」ということ。反省をし、また前を向く。そんな時間を過ごす中で1人1人の成長と体育祭にかける熱い思いが全体を包む。軍席の中からも応援団を後押しする声が飛び交い、3年生の思いがさらに全校の活動を後押しした。

しかし、体育祭を3日後に控えたリハーサルは大失敗だった。3年生の声も少なく、良い雰囲気がつくれなかったことが大きな原因だった。「このまま終わりたくない!」そう3年生が奮起できたきっかけは1年生の「私たちもサポートしきれていなかった。3年生のためにも良い体育祭にしたい」という生活ノートの記事だった。

「不甲斐ない自分たちだったけれど、こんなふうに言ってくれる後輩がいる。自分たちは幸せな最高学年である」と気づき、「もう少し自分に出来ることがあったんじゃないか。誰かの力に頼って雰囲気をつくってもらうのではなく、1人1人の力が集まってできる雰囲気こそ、価値があるのではないか。」と思えたのだった。

最終リハーサルは、3年生の声が途切れることなく飛び交い、集中した良い雰囲気を創り上げる。3年生の底力と1年生と2年生の協力のおかげで大成功を綱引き②おさめ、当日に向けて最高の流れを作れた。

体育祭当日は、「広島の土砂災害や御嶽山噴火によって突然奪われてしまった命がある中で、自分たちが今、仲間や家族らと体育祭という思い出を作れることに感謝したい」という心に響く選手宣誓から始まった。

最初から最後まで笑顔と歓声で包まれる競技、手を取り合って喜び合う姿、悔しさで涙する友に肩を組んで気持ちを分かち合う姿があった。緊張感漂う中にも気迫に満ち、軍全員の気持ちを1つにして戦った最高の応援合戦は、鳥肌がたつほど感動的なものだった。

体育祭道具最後の解団式では、両軍とも感謝の気持ちばかりが伝えられた。今年も仲間と気持ちを一つにしてつくり上げるものの大きさとその喜びの大きさを知った。

厳しく辛い事からも逃げず、立ち向かう強さと相手を思いやる心配りを学び成長した。言葉では上手く表現できない体育祭の感動。きっと大人になっても色濃く記憶に残る熱い思い出になったことだろう。

「広がる絆」 今年のスローガンの通り、体育祭を通して仲間との絆、来年へとつづく道を今年もつくることができたのではないだろうか。 (教員SM)





























































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